人間堕落乃日々

草野球、小説など趣味を中心に日々を書き綴ってます。 小説は主にオリジナル、二次創作になります。二次創作は『魔法少女リリカルなのは』が中心になりそうです。

フェイなのSS 「料理」

『楽しいは正義だ!!』の眼鏡さんからお題を頂き、フェイなのSSを執筆。
お題は「料理」。でも、料理である必要性は低いような(;´Д`)


今日は、皆を家に呼んでのお泊り大会。
クロノたちが仕事で帰ってこれないと話したら、アリサが「じゃあ、皆でフェイトの家に泊りがけで遊びに行きましょ」と言い出して。
明日が日曜だってこともあり、管理局勤めの私たち三人もお休みだったから、アリサに引っ張られる形で決まっちゃった。

多分アリサは、私が淋しくないように気を遣ってくれたんだと思う。
なのはたちもアリサの行動力に呆れつつもその気遣いに気付いているんだろうなぁ。
アリサって、やっぱり友達思いのいい子だから。

「あれっ? フェイトちゃん、どうしたの?」

隣から私の顔を覗き込んできたのは、なのはだった。
手にしているボールの中には人参やジャガイモ、たまねぎが入っている。洗い終わったんだろう。
いきなりのお泊りだったから、夕食は手軽に作れるカレーにした。
そして、食事当番は私となのは。はやてはお風呂の準備で、アリサとすずかは洗濯と掃除をしてもらっている。

「ちょっと、アリサはやっぱり友達思いのいい子だなーって思っちゃって」

「うん。今日のお泊りもやっぱりフェイトちゃんのためだと思うし」

「やっぱりそうだよね。アリサは、ばれないようにしていたけど」

「にゃははは。アリサちゃんって嘘や隠し事が苦手だもんね」

なのはは、ボールから人参を取り出して皮を剥いていく。流石、喫茶翠屋の娘。手馴れた感じに剥いていく。
でも、一人だと五人分を剥くのは時間がかかりそう。なのははご飯を炊く準備もしていたし、私も手伝おう。

「あっ。フェイトちゃん、いいよぉ。これは、私の担当だよ」

「私のほうはもうお肉の準備も出来たしね。手伝うよ」

制止するなのはの声を押し止めて、私はジャガイモを取り出して皮を剥く。
そして剥き始めれば、なのはも何も言わずに人参を剥き始めた。
二人でやれば、あっという間に皮むきも終わっちゃう。

「次は切っていかないとね」

「そうだね」

食べやすいように一口サイズに切っていく。人参にジャガイモ、そして玉ねぎ。
と、思ったら涙目のなのはがいた。ま、まさか指を切っちゃったとか!?

「な、なのは、大丈夫!?」

「ふぇ? だ、大丈夫だよ。玉ねぎを切っているから、目が沁みただけだよぉ」

「玉ねぎ? あ、そうか。眼鏡かなにか用意すべきだったかな」

痛そうに目を瞑るなのはを見て、慌ててキッチンを飛び出そうとしたけど、なのはに腕を掴まれた。
ごしごしと目を擦って、大丈夫そうに笑みを浮かべた。

「大丈夫。玉ねぎはあと切るだけなんだし、心配ないよ」

「そう? でも、目を擦ったらダメだよ、なのは。ほら、見せて」

「ふぇ、フェイトちゃんっ!?」

なのはの手をどけて、赤くなったなのはの目元を診る。擦ってしまったけど、目は赤くない。
これなら後で玉ねぎの成分を水で洗い落とせば――

「ちょぉぉぉぉっと、フェイトッ! アンタ、なにやってんのよっ!?」

「へっ? あ、アリサ?」

いきなりの怒声にびっくりしてしまう私たち。後ろを振り向いてみれば、そこには何故か怒髪、天を衝くアリサの姿が。
その後ろにはご愁傷様的な苦笑いを浮かべるはやてとすずかもいる。えっ? なんで手を合わせるの?

「フェイトォォォ。アンタ一体、なのはに何しようとしてたのかしら?」

「何をって、ちょっとなのはの目を診ていただけだよ」

「へぇぇぇ。お料理中に見つめ合っていた訳ね」

あれ? なんかニュアンスが違う。確かに診ていたけど、見つめ合ったりしてないよっ!?

「フェイト、なのはが一番の親友だってことは分かるわ。でもね、流石に同性同士はダメよ?」

「ちっ、違うよっ! そうじゃなくて、なのはが玉ねぎで目が痛がってたから診てあげただけよ」

「そうなの? なのは」

話を振られたなのはは顔が赤い。なんで顔全体が赤いのかな?

「ふぇ、フェイトちゃんがいきなり私の手を握り締めて、じっと私の目を覗き込んできて……」

頬に手を当てて、腰をもじもじさせるなのは。待って、なのは。それ絶対誤解されちゃう!

「なのはは、ああ言っているけど?」

「アリサ、騙されちゃダメ! 確かに手も握ったけど、覗き込んだけど!」

「やっぱりしてるじゃない!」

これからアリサの誤解を解くまで小一時間も使ってしまった。
カレーのほうははやてとすずかが引き受けてくれて、私は何故かリビングで正座して、アリサの説教。
必死に弁明して、なのはがようやく正しく事の顛末を話してくれたことで解放された。

なのはになんであんな風に言ったのか理由を聞けば、



「だって、いきなり覗き込んでくるフェイトちゃんが悪いんだもん」



って言われちゃった。ううっ。私、そんな酷いことしたかなぁ?

  1. 2010/05/24(月) 01:40:55|
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